金融機関による審査の厳格化が進むなか、追加融資や新規融資を断られる中小企業が増えています。 しかし、融資が否決されたからといって資金調達の道が閉ざされたわけではありません。今回は「融資を断られたあと」に取るべき有効な7つの手段をご紹介します。
- 否決理由をヒアリングして再申請へ
融資が却下された場合、まず“なぜ断られたか”を明確に把握することが重要です。金融機関には「謝絶理由を伝える義務」があり、貸付部門の責任者に直接聞くことで改善点が見えてくることがあります。
そのうえで、財務状況・資金使途・返済根拠などの課題を修正し、資料を整えてから再申請を行うと可決の可能性が高まります。 - 別の金融機関に打診する
メイン銀行で融資が否決された場合でも可能性は残ります。否決の理由が“企業側”ではなく“金融機関側(担当者・支店方針)”であると判断できるなら、既存の取引がある別銀行へ相談するのも有効です。
ただし、全く関係のない金融機関にいきなり持ち込むのは難易度が高いため、日ごろから複数の金融機関との関係を作っておくことが大事です。 - 手形貸付を検討する
長期の証書貸付が否決された際には、“短期の手形貸付”を検討するのも一手です。企業が約束手形を差し入れて資金を借りる方式で、返済期間が短いため金融機関側のリスクが低く、審査通過しやすいことがあります。
特に、入金が確実に見込める場面での“つなぎ資金”として有効です。 - リースや割賦を活用する
融資に頼らず、設備投資など目的が明確な資金を必要とする場合、リースや割賦購入で導入するという選択肢もあります。設備を購入せず導入でき、初期負担を抑えられるという点で、資金繰り改善に役立ちます。
さらに、リース料・割賦支払を経費処理できるため、節税メリットも期待できます。 - ファクタリングを活用する
売掛債権を専門業者に売却して早期に現金化する“ファクタリング”も、融資が難しい時の選択肢のひとつです。負債を増やさずに資金を得られるというメリットがあります。
ただし、手数料が数%〜十数%と高めであったり、悪徳業者とのトラブルも報告されているため、複数社の見積もりを取り、契約内容を慎重に確認する必要があります。 - ノンバンクからの資金調達
銀行からの融資が難しい場合、ノンバンク(消費者金融系・事業者金融系・リース会社・クレジット会社など)への相談も可能です。審査がやや緩やかで、短期間で資金を得られるというメリットがあります。
しかしながら、金利が高く設定されていること、借入残高増による信用低下、資金調達が場当たり的になるリスクなどを考えると、あくまで“最後の手段”と捉えるべきです。 - 「リスケ」(返済条件の変更)を依頼する
新規融資・追加融資ともに難しい場合は、既存借入の返済条件を見直す「リスケ(返済期間延長・元金返済猶予など)」を金融機関に申し出ることが現実的な選択肢です。これにより、当面の資金繰りを安定させることができます。
ただし、リスケを依頼すると原則として新たな融資は難しくなるため、将来の資金調達計画を含めて慎重に判断することが求められます。
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