キャリアアップ助成金は、非正規雇用労働者の正社員化や処遇改善を支援する厚生労働省管轄の助成制度で、令和7年度版リーフレットが2025年7月1日に公開されました。本記事では、令和7年度の改正ポイント、全6コースの主な助成額、申請の流れ、そして中小企業経営者が活用すべきメリットをご紹介します。
キャリアアップ助成金の概要
キャリアアップ助成金は、有期雇用労働者、短時間労働者、派遣労働者などを対象に、企業内での正社員化や賃金・処遇改善の取組みを実施した事業主に対して助成を行う制度です。
令和7年度の改正ポイント
- 助成額の見直し:一般有期労働者の正社員化支援コース助成額が従来の80万円から40万円へ半減されました。
- 申請期の簡素化:重点支援対象者以外は1期制申請に統一され、2期制が廃止されました。
全6コースと主な助成額
令和7年度版では以下6コースが設定されています。
- 正社員化支援コース:有期→正規80万円/40万円、無期→正規40万円/20万円(中小企業/大企業)。
- 障害者正社員化コース:有期→正規90万円~120万円、無期→正規45万円~60万円(中小企業の場合)。
- 賃金規定等改定コース:基本給を3%以上増額改定で1人あたり4万円~7万円(中小企業の場合)。
- 賃金規定等共通化コース:有期雇用労働者等と正社員との共通賃金規定を新設し適用で1事業所あたり60万円。
- 賞与・退職金制度導入コース:有期雇用労働者等への賞与・退職金制度導入で1事業所あたり40万円。
- 社会保険適用時処遇改善コース:手当等支給メニュー50万円、労働時間延長メニュー30万円。
申請の流れ
- 計画提出:各コースの取組実施日の前日までに都道府県労働局またはハローワークへ「キャリアアップ計画」を提出します。
- 取組実施:就業規則改定や正規雇用転換、賃金支払い等を6か月間継続します。
- 支給申請:取組後6か月分の賃金支払日の翌日から起算し2か月以内に支給申請を行います。電子申請にも対応しています。
中小企業にとっての活用メリット
- 人材定着率の向上
正社員化支援により、従業員の離職率が低下し、採用コストを削減できます。 - モチベーションアップ
賃金規定の改定や処遇改善により、労働意欲が高まり、生産性向上につながります。 - 労務管理基盤の強化
就業規則改定や新制度導入の機会として、自社の労務管理体制を整備できます。
中小企業経営者の皆様は、キャリアアップ助成金を積極的に活用し、働き手の安心感と企業の競争力強化を同時に実現しましょう。
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